lazy days

ゆとり女子が応援ナーースを経てカナダワーホリを目指す道程。

増税前、迫り来る物欲、焦燥感。

わたしは浪費家です。

散財することが趣味です。

綺麗なお洋服がすき、使い勝手が悪くても美しいバッグはすき、デザインと機能性を兼ね備えたアウトドア系のバックパックやボディバッグもすき、スタイリッシュで歩きやすいスニーカーがすき、化粧品もすき、BAさんにタッチアップしてお嬢様のように「次はあれを見せて頂戴、次はこの色のリップを塗って、やっぱりさっきの色にして。」と振る舞うのもすき、珍しいものや古着屋さんで見つけたものは絶対欲しい。

そんな人間です。

何度か貯金しようと思ってはいるものの、何かにつけて「ストレス発散って大事!」と欲しいものを買ってきました。なぜ買い物をするのかと言われても、理由などありません。ただお金を循環させているだけです。嘘です。何かが必要だと感じて、自分にはいつも何かが足りないと感じるのです。誰かが持っているセンスの良いものを見るたびに、わたしも手に入れなきゃと思ってしまうだけです。

なぜそんな思考回路になるのでしょう。

自分に自信がないのでしょう。

仕事のストレスややり場のない孤独感、理解されない虚しさ、結局どこまでいっても誰とも全ては分かり合えない絶望感を、小さな箱に押し込めてフタをしてクローゼット隅に追いやるためにたくさんの物を買って隠しているんでしょう。

お金を使うことで得られる優越感は期間限定です。そしてそのサービスを受ける質は年々上がっていきます。これまで3000円のTシャツやワンピースで良かったものが、だんだんと5000円、1万円を平気で出すようになり、値段相応のものは良いものだと安直に思い込むのです。また、安い居酒屋で3時間粘って、大手カラオケチェーンで朝まで遊んでたのを卒業すると、一回4000円くらいするディナーを食べて一杯1000円以上するカクテルをBarで嗜んだりするんです。そのうちその欲望は浸潤していき、下着やインテリア、ファブリック、飲み水にさえお金をかけるようになっていきます。

それらがわたしにもたらしてくれるのはたったひとつの肩書き。

「わたしって良い女よね。」

見せかけばかりにお金を使っているので、まるで中身が伴っていない「良い女」感です。

けれどそんなわたしにも、ずっとやりたかったことに挑戦する機会が訪れます。

「英語を話したい。」

小さな頃から金曜ロードショーでマスクやホームアローンを録画して繰り返し見たり、夕方のNHKフルハウスをずっと見ていたわたしからすれば、90年代のアメリカ文化はとっても憧れなのです。シルエットのゆるやかな原色赤ニットを着て、メリークリスマスを言ってみんな順番にハグしたいのです。両親が車でかけていた洋楽を聴いて英語の発音の美しさにうっとりしたり、とにかくその世界観が大好きです。

英語をずっと聴いていたいし、わたしも話したい。

その気持ちをこの2月に20余年かかってようやく行動に移しました。英会話教室と契約を交わしたのです。まじで単純。

それからあっという間に地元を離れて、雪国に来てカナダワーホリに向けて資金調達中です。まるで神さまが「お前それやりーよ、チャンスあげるけん。」って言ってくれてるみたいでここまでの流れを振り返ると震える思いです。歓喜

この10月に消費増税が遂行されるため、増税前にハイブランドの何かを買ってやろうとネットサーフィンする手が止まりませんでした。去年欲しかったChloeのバッグをポチろうとします。

「だってカナダ行ったら買えないじゃん。」

何かと理由をつけて浪費しようとする愚かなやつです。しかしです、家のゴミを纏めていたとき、ひとつの気づきがやってきます。

「あれ?これって神さまのテストなんじゃね?」

神さまのテスト説とは、その人が乗り越えられなかった問題は、乗り越えられるまで繰り返し繰り返しシュチュエーションを変えて同様な場面に出くわすってやつ。今ってこれなんじゃね?ここでバッグ買ったら一生カナダ行けないんじゃね?

そう思った瞬間、一気に物欲が解散しました。

だって誰が好き好んで超田舎まで来て、わざわざレオパ◯ス生活してるの。

貯金のためじゃん!!!!

やっと目が覚めたような気がします。とりあえず気づけてよかった。また葛藤があるとは思うし、自分に負けてしまいそうになることもあるでしょう。そんなときは原点に帰って、

「わたしって田舎大っ嫌いじゃん。」

と唱えます。我に帰れる魔法の言葉ですね。

結局は物は豊かさをもたらしてはくれるけど、隙間を満たすのは自分自身です。今抱えてる内面の問題と向き合ってどうすれば解消または軽減できるかを考えて自分なりのケアプランを立案、実行してあげましょう。

 

わたしは浪費がだいすきです。

何かを買うことで自分がお金持ちになった気がしている、そんな貧乏コンプレックを解き放って必ず目標達成する消費活動者です。

きっと大丈夫。ほんとうにやりたいことを見つけると、人間は驚くほど行動的になるし、これまでの悪しき習慣を断ち切れると信じています。

みんなも一緒に乗り越えてこ。